出前館とウーバーイーツは掛け持ちできる？掛け持ちのメリットやデメリット、注意点を解説

「出前館配達員とウーバーイーツ配達員の掛け持ちはできる？注意点はある？」「掛け持ちをするメリットやデメリットは？」などの疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

掛け持ちをすると、効率的に稼働できるため、収入アップが期待できます。

この記事では、出前館とウーバーイーツの掛け持ちの可否やメリット・デメリット、注意点などについて解説をします。それぞれの配達員を検討している方は、ぜひご覧ください。

出前館とウーバーイーツは掛け持ちが可能

出前館配達員とウーバーイーツ配達員は、運営会社と直接的な雇用関係はありません。どちらも業務委託契約を結び、個人事業主として働くため、複数のサービスで掛け持ちができます。

ウーバーイーツと出前館の掛け持ちはもちろんのこと、他のフードデリバリーサービスや仕事との掛け持ちも可能です。「出前館とウーバーイーツはライバル会社なので掛け持ちは禁止」といったことはありません。

掛け持ちをする配達員は多い

収入アップや空き時間の有効活用などが期待できるため、出前館とウーバーイーツを掛け持ちする方は多いです。どちらか一方のサービスに絞る必要がないので、柔軟な働き方ができます。

「配達員の経験◯年以上」などの条件もないので、初めて配達員をする方でも、両方のサービスに登録をすれば、掛け持ちとして稼働が可能です。

出前館とウーバーイーツを掛け持ちするメリット

出前館配達員とウーバーイーツ配達員を掛け持ちするメリットを知っていると、1つのサービスだけにするのか、掛け持ちをすべきなのか判断がしやすくなります。

ここでは、出前館とウーバーイーツを掛け持ちするメリットについて見ていきましょう。

収入アップが期待できる

出前館配達員とウーバーイーツ配達員を掛け持ちすると、収入アップが期待できます。

「今日はインセンティブが魅力的な出前館で配達をしよう」「明日からはキャンペーンで報酬が上がるウーバーイーツで稼働をしよう」など、報酬が高いほうのサービスを選択できるためです。

収入がアップすると経済的な余裕ができ、仕事のモチベーションが上がります。

リスク分散ができる

リスク分散ができるのも、出前館配達員とウーバーイーツ配達員を掛け持ちするメリットです。出前館やウーバーイーツなどのフードデリバリーサービスには、次のようなリスクがあります。

• 報酬制度改定
• サービス終了
• アカウント停止

「急に報酬制度が変わって収入が減った」「サービスの需要が減り撤退してしまった」「ルール違反が発覚してアカウントが停止された」などがあると、急に報酬が減ったり、稼働できなくなってしまいます。

出前館とウーバーイーツを掛け持ちしていれば、どちらかのサービスでリスクが発生しても、もう1つのサービスを続けられます。

空き時間を有効活用できる

出前館配達員とウーバーイーツ配達員を掛け持ちすると、空き時間を有効活用できます。「ウーバーイーツで配達の依頼がこない」「出前館の配達リクエストがこない」など、どちらか1つのサービスだと、空き時間にリクエストが入らないことがあります。

リクエストが入らないと、空き時間に働きたくても働けません。出前館とウーバーイーツの2つのサービスを掛け持ちしていれば、リクエストの状況に応じて対応できるため、空き時間を有効に活用できます。

メリハリをつけて配達できる

2つのサービスを掛け持ちすると、働き方や環境が変わるため、新鮮な気持ちで仕事に取り組めます。1つのサービスだけで働くより、ストレスを軽減可能です。環境に飽きてモチベーションが低下するのも防げます。

出前館とウーバーイーツを掛け持ちすることで、マンネリ化を回避し、メリハリのある環境で配達ができます。

出前館とウーバーイーツを掛け持ちするデメリット

出前館とウーバーイーツを掛け持ちするメリットだけでなく、デメリットについても把握しておくことは大切です。デメリットを知っておくと、リスク対策を講じやすくなります。

ここでは、出前館とウーバーイーツを掛け持ちするデメリットについて見ていきましょう。

インセンティブの条件を達成しづらくなる

インセンティブの条件を達成しづらくなるのは、出前館とウーバーイーツを掛け持ちするデメリットです。

例えば、ウーバーイーツの「クエスト」は、配達件数に応じて発生するインセンティブです。「10日間で13件の配達をすると1,200円のインセンティブが発生」といった内容で、一定の配達件数をクリアすることで、より多くの報酬を得られます。

出前館とウーバーイーツの掛け持ちをすると、どちらか一方で稼働しているときは、もう一方のサービス稼働が止まってしまうため、インセンティブの条件を達成しづらくなります。

慣れるまでは心身への負担が大きい場合がある

出前館とウーバーイーツを掛け持ちすると、働き方や環境が変わるため新鮮な気持ちで仕事ができるのがメリットです。

しかし、掛け持ちの働き方に慣れるまでは、心身への負担が大きくストレスの原因になる場合があります。出前館とウーバーイーツ、それぞれのルールを覚えるのも大変です。

掛け持ちをする場合は、慣れるまでは大変なことが多いことを理解しておきましょう。

出前館とウーバーイーツを掛け持ちして稼ぐコツ

掛け持ちして稼ぐコツを知っていると、効率的に働けて、より多くの収入を得やすくなります。ここでは、出前館とウーバーイーツを掛け持ちして稼ぐコツについて見ていきましょう。

インセンティブやキャンペーン報酬が高いほうを選ぶ

出前館とウーバーイーツで、インセンティブやキャンペーン報酬が高いほうを選ぶことで、より多くの収入を得られます。

「今週はウーバーイーツのキャンペーンがあって通常より報酬が多いから出前館は控えよう」「今日は出前館のブースト倍率が高いため出前館優先で稼働しよう」など、稼ぎやすいサービスを選択しましょう。

インセンティブやキャンペーンに関する事前の情報収集を怠らないことが大切です。

平日はウーバーイーツ、休日は出前館など曜日で分ける

出前館とウーバーイーツの2つのアプリを起動させ、同時稼働もできますが、ルールが混同するなどしてミスが生じる可能性があります。

「◯◯エリアは平日はリクエストが多いウーバーイーツ、土日はインセンティブが発生しやすい出前館」などのように曜日で稼働するサービスを分けると、ルールの間違いを防ぎやすくなるうえ、メリハリをつけられます。

掛け持ちをする際は、同時稼働ではなく曜日を分けるなどしましょう。

出前館とウーバーイーツを掛け持ちする際の注意点

出前館とウーバーイーツを掛け持ちする際の注意点を押さえておくことで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズに稼働しやすくなります。

ここでは、出前館とウーバーイーツを掛け持ちする際の注意点について見ていきましょう。

それぞれの配達ルール・規則の違いを理解しておく

出前館とウーバーイーツでは配達ルールや規則に違いがあるため、事前に理解をしておきましょう。

例えば、出前館配達員は「お店に料理を受け取りに行く時」と「注文社に料理を渡す時」の2つのタイミングで出前館オリジナルの帽子を着用しなくてはいけません。帽子を被っていないと、お店の方や注文者を困惑させたり、低評価の原因になり得ます。

稼働する前に、それぞれの配達ルールや規則を確認してください。

配達の際にサービス名を間違えないようにする

出前館配達員とウーバーイーツ配達員を掛け持ちする場合は、サービス名を間違えないようにしてください。

出前館で稼働しているのに「ウーバーイーツです。料理を受け取りに来ました」や、ウーバーイーツの配達をしているのに「出前館です。注文商品をお持ちしました」などと名前を間違えると、お店の方や注文者が困惑してしまいます。

場合によっては、配達員の評価にもつながるため、サービス名を間違えないように気をつけましょう。

配達員を始めたばかりで掛け持ちをしない

配達員を始めたばかりで掛け持ちをすると、覚えることが多くて混乱することがあります。

配達員として稼働するには、注文の受け方、アプリの使い方、配達エリア、報酬の仕組みなど、多くのことを覚えなくてはいけません。ストレスとなり、掛け持ちが失敗する原因になり得ます。

最初から出前館とウーバーイーツで掛け持ちをするのではなく、どちらか1つのサービスに慣れてから掛け持ちを始めましょう。

報酬やインセンティブの違いを確認しておく

出前館とウーバーイーツでは報酬やインセンティブが異なるため、事前に把握しておくことが大切です。どちらのサービスも報酬制度が変わることがあるため、最新情報を確認しましょう。

報酬やインセンティブの違いを理解しておくと、曜日や時間帯に合わせて報酬を得やすいサービスを選べるため、収入アップが期待できます。

勢いで配達の依頼を受けすぎない

勢いで配達の依頼を受けすぎると、配達が間に合わず、お店や注文者に迷惑を掛けることになるため注意してください。

特に、出前館とウーバーイーツを同時稼働していて、2社からのリクエストを受けて配達が間に合わなかった場合はトラブルになる可能性があります。

「できるだけ収入を増やしたい」「掛け持ちで配達件数を増やしたい」といった気持ちは分かりますが、配達依頼は受けすぎず、余裕を持って動けるようなスケジュールを立てましょう。

それぞれの配達エリアの違いを把握しておく

出前館配達員とウーバーイーツ配達員では、配達エリアが異なる場合があるため、事前に把握しておく必要があります。

ただし、「●●エリアの対象範囲が拡大」など、配達エリアも変わっていくため、定期的に最新情報を確認することが大切です。

報酬の支払い日が異なる

出前館とウーバーイーツの報酬の支払い日を把握していないと、資金管理が難しくなります。それぞれの報酬の支払い日は、以下のとおりです。

	支払い頻度	締め日	支払い日
ウーバーイーツ	毎週	月曜日の午前4時	火曜〜水曜日 ※金融機関によって異なる
出前館	月2回	15日と31日	20日と翌月5日

ウーバーイーツと出前館で、報酬支払いの頻度や締め日、支払い日が異なるので把握しておきましょう。

同時稼働する場合はミスが起きやすい

出前館とウーバーイーツのアプリを同時に起動させて、両方で稼働することもできますが、混乱してミスが起きやすいため同時稼働はおすすめできません。

同時稼働ではなく、2つのサービスを曜日や時間で分けるなどして、掛け持ちをしましょう。

出前館とウーバーイーツの登録方法

出前館配達員とウーバーイーツ配達員の登録方法は異なります。事前に登録方法を把握していれば、事前準備がしやすくなり、スムーズに手続きを進められます。

ここでは、出前館とウーバーイーツの登録方法について見ていきましょう。

出前館配達員の登録方法

出前館配達員の登録方法は、以下のとおりです。

1. Web説明会に申し込む
2. 必要情報を入力する
3. 研修動画の視聴と理解度テストを受講する
4. Web説明会に参加する
5. 必要書類を提出する
6. メールでIDが届く
7. 出前館の帽子が届く

出前館配達員の登録ページからWeb説明会に参加申し込みをして、必要情報を入力します。入力後、1〜2日で研修動画と理解度チェックテストがメールで送られてくるので、視聴及び受講をしてください。Web説明会はZoomで参加できます。

「お店に料理を受け取りに行く時」「注文者に商品を渡す時」に着用が必要な、出前館のオリジナル帽子が届きます。

ウーバーイーツ配達員の登録方法

ウーバーイーツ配達員の登録方法は、以下のとおりです。

1. アカウントを作成する
2. 必要書類を提出する
3. 報酬を受け取る口座を登録する
4. 「Uber Driver」アプリをダウンロードする
5. 配達用バッグを準備する
6. 交通ルールクイズに答える
7. 配達を開始する

必要書類は、配達で使用する車両によって異なります。報酬を受け取る口座は、信用金庫、信用組合、農協、信連 （JA）、漁協、魚連 （JFA）、労金には対応していないので注意してください。

配達用バッグはUber Eats WEBショップで購入できます。また、交通ルールに関する基本的な知識を問うクイズに回答すると、48時間以内にアカウントが有効化されます。

まとめ

ここでは、出前館とウーバーイーツの掛け持ちの可否やメリット・デメリット、注意点などについて解説しました。

出前館とウーバーイーツはどちらも個人事業主として働くため、掛け持ちが可能です。掛け持ちをすることで、収入アップや空き時間の有効活用などができます。

ただし、最初から掛け持ちをすると混乱してミスが生じる可能性があるので、まずは1つのサービスで稼働し、慣れてから掛け持ちをするとよいでしょう。

出前館とウーバーイーツの配達員を検討している方は、ここで紹介した内容を参考にしてみてください。